いつでも微笑みを

体を壊してやりたいこともなくなってしまったから、自分が思っていることを伝えたいことをとりとめもなくかいていくよ。

【あなたはビアンカ派?フローラ派?】時給300円の死神/藤丸

「あなたが本当に欲しいものは、温もり。でもそれは、決して私があげられる物ではないの。あなたは気づいているはず。だから、ごめんね」

 スーパーファミコンが4000円安くなるクーポン券付き!

 ここ数年は忙しくてまともにゲームをやる時間がありませんでした。最近はやっと時間を作れるようにもなってきたのでまたなんらかのゲームもやってみたいなと思う今日この頃。
 子供の頃好きだったのはドラゴンクエストやファイナルファンタジーに代表されるRPGゲーム。1本を相当な時間かけてやるのが好きで、レベル99にするのはもちろんモンスターが落とす最高の装備を全員分集めたりととにかくもうやれることがほぼないくらい遊ぶのが好きでした。
 他のジャンルのゲームはほとんど遊びませんでした。野球は好きなので野球ゲームくらいでしょうか…
 何故RPGばかり遊んでいたのか…自分なりに考えてみたところそれはとても簡単な理由でした。その理由は「時間をかければ絶対に結果が出るから」ということです。時間をかけてれば絶対にキャラクターは強くなるのが目に見えて結果として表れるわけです。
 現実はそうもいきません。時間をかけてこつこつやっても結果が出ない事なんて多々。ストレスもたまっていく物です。そういった現実のストレスとゲームという物で発散させていたのかと自己分析しています。
 RPGが好きなのはファンタジー系のお話が好きというのももちろんあるんですけどね。

 

あらすじ

「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練を晴らし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「半年間勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話などを聞き、疑いながらも死神のアルバイトを始めることとなり―。死者たちが抱える、切なすぎる未練、願いに涙が止まらない、感動の物語。

googleブックスより抜粋

 

感想

 テレビアニメ「Angel Beats!」みたいなお話だったので、設定や展開についてはなんとなく予想しながら読み進めていくことが出来ました。
 「死」という題材を扱っているのでどうしても重めの展開になりがちですが、そこはヒロインの「花森」さんのキャラクターでうまく中和しているように感じました。このキャラクターが好きになれるかどうかでこの本の印象は大分変わってしまうかもしれません。 基本的には死んでしまった人間の未練を断ち切るために主人公達が頑張っていくお話ですがメインはそこでは無く、主人公がどう悩み苦しみそれを乗り越え、愛することの尊さや難しさを通じて成長するのかを楽しむ物語がだと私は思っています。
 ほどよく泣けますしかといって最後は暗い感じで終わること無く、爽やかな余韻をのこしてくれる本作。是非読んでみて下さい。
 しかしドラゴンクエスト5のネタが何回か入るのですが作者30代後半くらいなのかな…?

  

時給三〇〇円の死神 (双葉文庫)

時給三〇〇円の死神 (双葉文庫)