いつでも微笑みを

体を壊してやりたいこともなくなってしまったから、自分が思っていることを伝えたいことをとりとめもなくかいていくよ。

【麺固め、味濃いめ、油多めでお願いします】ゴスロリ卓球/蒼山サグ

……いや、諦めるな。せめて見逃し三振は絶対に避けよう。ダメならダメでなにかやって終わらなきゃ一生後悔する。

 温泉に行きたい!

 あれだけ熱かった夏も終わり早い物で10月。気温も下がってきているので出かけるにはもってこいの季節となりました。ですが…

 私、いままでほとんど出かけたことないので何処で何をしていいのかがわからない!

 今まではほぼ仕事しかしてこなかった人間なのでほんとうにわからないのです。まぁ定年前後になにしていいのか分からなくなる人もいるという話ですし、定年が前倒しでやってきた感じでしょうか。

 しかしそんな私にも行きたいところができたのです。それが温泉宿。

 元々、おいしい物を食べ、おいしいお酒を飲むことは好きでよく居酒屋には行きます。あとは友人とスーパー銭湯にはよくではないですが出かけていました。だったら温泉宿に行って温泉入ってお酒を飲みながら惜しいご飯を食べ、畳の部屋でごろごろしながら読書をする。最高の贅沢だ。

 ここまでは決まった。ここまでは。でも私には圧倒的に知識が足りない。温泉宿なんて今まで1度しかいったことがない。それも友人に全て丸投げしてなにも調べなかった…。ということで最近は片手間ではあるものの温泉宿をせっせこと調べております。

 ただ…行きたい旅館がお一人様お断りのところばかりでちょっとしょんぼりしております。一人では卓球は無理だな…

 

あらすじ

卓球部のエースで幼馴染みの斎木羽麗が失踪した。父親の抱える8000万の借金返済のため、金持ちが主催する裏賭場で戦うというのだ。

 その賭博は、ゴスロリ服を身に纏った少女たちの勝敗に途方もない金額を賭けて行われる“闇卓球”。

 羽麗を捜し、彼女の許へとたどり着いた坂井修は、幼馴染みを借金地獄から救済するため、共に命賭けの無謀なギャンブルに挑む――。

公式サイトより抜粋

 

感想 

 蒼山サグさんと言えばアニメ化もされた「ロウきゅーぶ!」や「天使の3P」なのでおなじみの作家さんです。その最大の特徴と言えば高校生の男の子主人公と小学生のヒロインで物語が構成されていることです。まぁ簡単に言ってしまえばロリコン属性の強い作品が特徴なのです。そんな蒼山サグさんがまさかの小学生以外を作品のヒロインにもってきたのですから驚いた読者の方も多かったのではないでしょうか。

 お話はあらすじに書かれていることが全てなのですが、キーワードだけ拾うと「ゴスロリ」「闇卓球」「賭博」とどんな話なのかと思ってしまいますが、実際読んでみるとかなり細かく設定が考えられており特にラストは手に汗握る展開と、読者を飽きさせること無く最後まで駆け抜けていった作品でした。

 ライトノベルという性質上これ必要かなと思うサービスシーンがあるのはご愛敬ですが、主人公の幼なじみを大切に想う気持ちや、ラストに描かれるヒロインの羽麗のめまぐるしく動く気持ち、そういう描写を書くのが上手だなと思うばかりです。

 これらに加え、今までの蒼山サグ作品になかったジャンプ的バトル要素もあり、最後まで飽きること無く読み進めることができました。

 この二人ならきっと素敵なコンビになれるのではと思わせるお話でした。どうやら続きも執筆したいとあとがきで書かれているので、新しい蒼山サグワールドの今後に期待です!