【自分自身と向き合うこと】キミの忘れ方を教えて/あまさきみりと
「だから……言わせろ! 勝手に人生諦めてんじゃねぇ! 親孝行も初孫も期待しねぇからよ……ただ、元気な顔を見せてくれよ……。アタシの話し相手に……なれよ! お前までいなくなったら……アタシは……どうすりゃいいんだ」
やさしいひとになりましょう
誰にだって投げ出したい事や逃げ出したい事ってあると思います。一生懸命走り続けている人ならなおさら。結果が出なければさらに追い打ちをかけてくる。そんなときは立ち止まってお休みすることも大切だと想います。世の中はお休みしている人にすごく冷たいですけどね。お休みすることを決断することだってなかなか勇気がいる難しい決断なんだぞと私は声を大にしていいたい。
みんな自分には甘いくせに人には厳しいから。揚げ足ばかりとってそんなに楽しい?なんでも人のせいにしてれば楽ですか?
だから私は後輩達に相談をうけるといいところを沢山話すようにしています。悪いところは大勢の人が指摘すると思いますし、最後に決めるのは自分自身だから。
あらすじ
「残された余命は半年――、俺はこのまま死ぬつもりだった」
大学を中退してニートとなり、生きる価値がないと感じていた松本修は、昔からの悪友・トミさんの誘いで母校の中学校を訪れる。
そこには芸能人となってしまった因縁の幼馴染み・桐山鞘音がいて……。この出会いが再び修の運命を突き動かす。
『天才ゆえの孤独を抱えたヒロイン、凡才ゆえに苦悩する主人公。二人のすれ違いと、遠回りな青春に引き込まれました』
『逃げて逃げて、逃げ続けたクズに残った一つの約束。胸が熱くなりました』 発売前から感動の声多数。
掴めなかったチャンス、一度何かを諦めてしまった人に贈る、大人の青春物語。
公式サイトより抜粋
感想
このお話の全ての登場人物に言えることがとても温かく優しい。みんな主人公「修」と「鞘音」の奏でるメロディーが大好きで大好きでたまらない。そんな素敵な人たちに見守られて主人公達の止まった時間は再び動き出す。天才だから悩み、凡才だから悩む。そんな二人がすれ違い戸惑いながら歩いて行く姿に心動かされる。そんな素敵なお話でした。
若干癖のあるキャラクターが出てくるので人によってはとっつきにくいかもしれませんが、悪い人は一人も出てこないので、その尖ったキャラクターは全て照れ隠しなのかなと思い読み進めることが出来ました。
大学を中退しニートになった主人公ですが、気がついたときにきちんとやりきれたからそれでいいじゃないと声をかけてあげたい。気がつくことに遅いも早いも無いと思うから…